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2010年4月14日 (水)

合格体験記、そしてこれから

 最終稿として、口頭試験受験直後から合格判明までの過程で綴った感想と、総合技術監理部門受験全体を振り返ってのまとめや私の考えを掲載します。

 4月に入り、今年も異動のなかった私は、日々の雑多な業務や休日の家庭行事にと、ややゆっくり気味のスタートを切ったところです。4年間にわたる技術士受験生活から解放され、ほっとした半面、少し心に穴があいた感もあります。職場の人間関係のこと、家庭のこと、自分の人間としての資質改善、これらに対してより正面から取り組んでいきたいものです。今年度は業務的にはさほど忙しくないと予想されるので、また煩悩が頭をもたげなければいいのですが。目標は「四十にして惑わず」です。

 総監技術士として、これからどう過ごしていくべきか。これは全くよく分かりません。自分の実力をあらためて冷静に考えると、現時点では本当に「試験に通っただけ」であることに気付かされます。だったら実力向上のための継続研鑽に燃えているかといったら、そんな気にはとてもなれないというのが本音です。

 当面は肩に力を入れずに、自分に与えられた仕事に全力を尽くすというこれまでと変わらぬスタンスで、業務に邁進していきたいと考えています。

【口頭試験を終えての感想】

・ 事前情報や準備に反して、体験論文の内容に係る質問が大半であった。

・ やはり体験論文の説明が必要となるので、昨年と同じく、ホテルの部屋で声に出して説明する練習を積んだことが役に立った。

・ 答えに詰まったのは技術士制度の必要性についての質問のみで、あとは出任せや的外れも交えてスムーズに受け答えすることができた。

・ 自分に回答に対する反論もあまりなく、拍子抜けした感じである。

・ 質疑がスムーズに流れたことがかえって不安である。実力不足ということで、バッサリ切られて不合格の可能性もあるような気がする。

【試験後の提供情報を踏まえての感想】

・ 私の受験した○○○号室は、○○○番目が○○○○のK氏、○番目が私、○番目が○○○○のS氏であった。おそらく受験番号の順である。

・ K氏が時間ぎりぎりで退室してきた際に、「○○指針の改定について聞かれましたよ。」と教えてくれた。直前に教えてくれても、どうにもならないよと思いましたが。

・ 試験後、S氏(大学の同級生である)からも情報提供があった。質問内容は、私と同じく、体験論文の詳述事例のみを聞かれて、最後に倫理を少し聞かれたとのことで、合格への自信を持った様子であった。また、「試験官は事前に質問を準備しておらず、試験中に質問を探しているような印象を受けた。」、「たぶん向かって左側の方が質問内容からして、総監担当のような気がする。」とのことであった。

・ 対照的にK氏は、「筆記試験時の論文についても説明を求められた。」、「○○指針の改定と5つの管理を絡めて説明を求められた。」とのことである。

・ 「合格ラインぎりぎりの受験者は厳しい質問をされる。」、「口答試験は相対評価で、一定割合の人数が落とされる」との情報を前提にすれば、私とS氏は合格圏内か?と楽観的希望を持っているところである。

【合格発表を受けての感想】

・ 楽観的希望通り、合格することができました。S氏も合格、K氏は残念な結果のようでした。

・ 昨年度の○○○○部門の体験論文、そして今年度の総合技術監理部門の筆記試験及び体験論文について、全て私の唯一のネタである○○○○○○○○○○対策で書くことができたことは、ラッキーでした。

【総合技術監理部門の受験を振り返って】

・ ○○○○部門の学習と違って、総合技術監理部門は直接的には○○の業務と関係しない部分もあるので、学習のモチベーションを保つのが大変でしたが、人的資源管理や安全管理などで目が覚める思いがする点も多くあったので、これらを心の支えに頑張りました。

・ 択一問題対策としては、総合技術監理の基本的知識を理解しているか、暗記しているかを確認するためのものと割り切って、過去問を読むことから始めました。このことで、後から青本を学習するときに少しは頭に入り易かった気がします。

・ 筆記試験対策としては、一般的事項をひととおり学習した後、自分の持ちネタについて5つの管理を具体的に整理しておく必要があると感じ、過去問をベースに○○○○○○○○○○対策、及び○○事業におけるBCPについて自分なりの解答を作成し、先輩総監技術士の○○○と○○○○に目を通していただきました。この結果、書く内容を欲張りすぎて非常にわかりにくい、論文の構成が○○○○部門の考え方に引きずられているので総監の論文として構成を再検討すべき、総監の基本的な考え方が分かっているのか疑問である、など厳しい指摘をいただきました。ある程度は自信を持っていたので、かなりへこみましたが、指摘を受けたことについて自分なりに必死で考えて、学習、整理して、8月1日の筆記試験に臨んだことで、それなりの答案に仕上げることができたように思います。特に○○○に教えていただいた内容は、答案の重要なパーツに活用することができ、ラッキーでした。

・ 体験論文は、昨年度の○○○○部門の時の反省から9月中旬に素案を作成し、同じく両先輩に指導をいただきました。やはり厳しい指摘も受けましたが、めげることなく、指摘事項を自分なりに噛み砕いて必要な事項は新たに学習し、可能な限り活かす努力はしたつもりです。

・ 口頭試験対策としては、提出した論文について、総監的な視点から弱い部分がたくさんあると思われたので、○○○に突っ込みどころを指摘していただくことをお願いしました。そして、これも踏まえて各種情報を基に可能な限り想定問答を作ることで、知識を整理していきました。想定問答作成については昨年度もやりましたが、これが最良の方法であると考えます。

・ 総合技術監理を学習することの意義について。総合技術監理の考え方は、個々の知識としては確立していても、全体としてはまだ歴史が浅く、完全に確立した考え方があるというわけではないようです。学習していて何となく薄っぺらい感じがするのは、私の知識や理解が薄っぺらいだけなのでしょうか。また○○○○部門と違って、すぐに自分の業務で活用できる知識ではないので、学習のモチベーションが下がることもあります。しかしながら、これから少子高齢化、人口減少社会を迎え、○○○○事業においては施設更新費用の更なる増大が見込まれるなかで、限られた人員でより効率的な仕事が求められることになるでしょうから、口頭試験の最後の質問でも答えたとおり、これからの○○事業、ひいては社会全体を考えたときに、やはり必要となってくる知識体系であると考えます。

・ 受験勉強的なテクニックについて。択一問題対策としては、過去問を参考に青本の重要ポイントを暗記するのもひとつのやり方です。記述問題対策としては、私の場合はネタが限りなく一つでしたので、自分の持ちネタについて、5つの管理についてしっかり整理しました。筆記試験でどんな問題が出題されようとも結局は5つの管理に沿って書くことが基本ですので、強引に自分の持ちネタで書いてしまえばいいのかと思います。また、5つの管理についていろいろ考えていくうちには、各管理における魔法の言葉とでもいいましょうか、どんな出題でも対応できるような言い回しを思いつくことがあるかもしれません。体験論文作成について、課題で他の技術部門と異なるのが、「あなたが行ったもしくは行うべきだったと考えている総合技術監理の視点からの提案」という点です。下線の部分がどういう意味なのか、このことが論文の内容にどう影響するのか、吟味する必要があると思います。口頭試験対策については、試験官の違いによる差(あたりはずれ)は少しあるのではないかと思います。口頭試験のやり取りを振り返ってみても、総監的な鋭い質問があったかというと、少し疑問です。私の場合は当たりの(甘い)試験官であったかもしれません。ある参考書に、「自分なりの総監の花を咲かせましょう」というくだりがありました。十分に先輩方のアドバイスを聞いたうえで、最終的には自分で完結できるような整理をして、堂々と説明することも大事かもしれません。

・ 試験勉強を通して私も感じていたことですが、技術士の数ある部門の中でも特に総合技術監理部門に関しては、本当に実力のある人と、私のような試験に合格しただけの人とでは、大きな差があると思います。某先輩曰く、総監技術士なのにこの程度のことを...というような人もおられるそうですから、これからの継続研鑽が重要であると考えています。

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